このTipsは、マビノギの作曲、演奏に関するトピックです。
どちらかと言うと初心者向けの内容ですが、中上級者向けの内容もあります。
曲を演奏したいけど、音が外れてうまく演奏できない。もしくは、中上級者向けに調律の種類や調律の仕組みなどを解説しています。
また、合奏曲を演奏したいけど合奏の合わせ方がよく分からない。もしくは、中上級者向けに演奏する人数と相性のよい合奏方法や合奏の種類などを解説しています。
マビノギでよく演奏するけど調律、合奏って何?と言う方や、調律や合奏をもっとよく知りたい方は読んでいただければ幸いです。
★★前提知識★★
・MML(Music Macro Language)を理解していること。(マビノギ仕様)
(マギノビ公式作曲ツールのページ参照)
・楽器演奏スキル、作曲スキル、音楽知識スキルについて理解していること。
・最低限のリアル音楽知識があること。(小学生高学年程度)
★★調律について★★
『調律』とは、作曲スキルで楽譜スクロールに書いた楽曲を楽器演奏スキルで弾く時に確実に成功させるための手段やそのMMLを指します。
サイトによっては調弦と書かれているところもありますが、弦楽器のみならず管楽器を含めた楽器全般を対象としているため、ここでは『調律』という言葉を使います。
(弦楽器:リュート、マンドリン、ウクレレ)
(管楽器:フルート、シャルーモ、ホイッスル、"○"音の空き瓶)
調律は、MML作成時に曲の先頭に次のような命令を書いておきます。
・スタンダード調律(&繋ぎ)
メロディ | l64c&c&c&c&c&c&c&c&c&c&c&c&c&c&c&c& c&c&c&c&c&c&c&c&c&c&c&c&c&c&c&c& c&c&c&c&c&c&c&c&c&c&c&c&c&c&c&cr4 |
和音1 | r1 |
和音2 | r1 |
これは最もスタンダードな調律の1例です。
(他の調律が知りたい場合は、『調律の種類』をご覧ください。)
今回調律に使用した音程はC(=ド)ですが、これは別に何でも構いません。
(僕は、曲によってCDEFGABのいずれかを使い分けています。)
この調律は、L(=音の長さ)が64(=64分音符)でCを48コ”&”で繋げています。そして、最後に曲との間隔をあけるためにr4(=4分休符)を入れています。
(&=タイ記号:同じ音程の前の音と後の音をつなげて演奏する命令。)
64分音符の音符が48コで付点2分音符(=2.)と同じ長さになります。
そこに、4分休符を入れることで全体の長さが全音符(=1)になります。
そして、和音1、和音2でもメロディの調律と同じ全音符分の全休符(=r1)が入れてあります。
64分音符である理由は単純に調律に使用する時間を短くするためです。マビノギでは64分音符が最小の音符なので64分音符を使用しています。
音符が48コである理由は、最初の48音ないしは50音によって演奏の成否が判断できるという実証の元にこの数字に決められました。48音か50音かは確定していませんが、48音で調律が成功したにも関わらず演奏が成功してなかったという報告も希にあるため本当は50音なのではないかということになっています。ただ、48音でもほぼ確実に調律としての役割を果たしているため音の長さがちょうど付点2分音符となる48音が一般的になっているものと思われます。
また、文字数を食いますが音の長さが全音符となる64音調律や和音を重ねて50音にするパターンも応用として存在します。
文字数の話題が出ましたが、&を省いて文字数を節約する調律も存在します。
・スタンダード調律(&なし)
メロディ | l64cccccccccccccccccccccccccc ccccccccccccccccccccccr4 |
和音1 | r1 |
和音2 | r1 |
この方法ならばかなりの文字数を節約することが可能です。ただし、問題があります。
&で繋げてない場合、成功すればCの連打になりますが、音の長さが64分音符と短いため慣れるまで聞き取りづらいです。また、管楽器などは特に聞き取りづらくなっているので楽器や状況によって使い分ける必要があります。
★★調律の成否について★★
先ほど調律のMMLについての書き方は説明しましたが、それを書いただけでは調律として全く意味をなしません。重要なのは演奏した時にその調律を聞き分けることです。
スタンダード(&繋ぎ)の調律を入れた場合、調律が成功している場合はCが1音のみ付点2分音符の長さの音が鳴ります。そしたら、そのまま演奏を続ければ楽譜通りの曲が演奏できるでしょう。
調律が失敗している場合、途中で別の音が混じります。その場合、そのまま弾きつづけても曲の所々で音が外れて変な演奏になってしまいます。
スタンダード(&なし)の調律を入れた場合、調律が成功している場合はCが48回鳴ります。
調律が失敗している場合、スタンダード(&繋ぎ)と同様に途中で別の音が混じります。
調律が失敗してる場合、人の集まる場所でそのまま演奏するのは避けたほうがいいでしょう。それは、変な曲を聞かされて不快に思う人がいるからです。調律が失敗していると気付いたら速やかに演奏を中止して演奏が成功するまで再演奏しましょう。せっかく調律を入れても調律失敗時に弾きなおししなければ、調律が無いのと同じことです。
また、たとえ調律が無かったとしても、変な曲を聞かされて不快に思う人がいるので音が外れていると思ったら演奏を中止したほうがいいかもしれません。
なぜこのような調律が必要になるか?それは、マビノギの楽器演奏スキルの仕様が関係しています。マビノギで楽器演奏スキルを使用した場合、システムがランダムでその演奏の成否を決めてMMLを自動で書き換えています。それによって、演奏が成功したり失敗したりするのです。そのマビノギの仕様の影響を回避するために調律を入れて確認し、確実に演奏を成功させるということをしているのです。
いくら弾いてもなかなか演奏が成功しない場合があります。それは楽器演奏スキルランクと楽譜作成者の音楽知識ランク(=楽譜のランク)に関係しています。
楽器演奏スキルランクが高ければ高いほど演奏が成功しやすくなります。逆に、楽譜のランクが高ければ高いほど演奏が失敗しやすくなります。
楽譜のランクは楽譜作成者の音楽知識のランクによって決まります。最も成功しやすい楽譜を作るには音楽知識を未修得の状態で楽譜を書くと『習作』というランクの楽譜ができます。また、この『習作』は楽器演奏スキルが5以上あれば高い確率で演奏を成功できます。
最後に、調律はあくまでも演奏を成功させるための補助的な確認手段でしかありません。ですが、調律を入れることによって弾きなおしによる無駄な時間を極力抑え譜面通りに演奏することができるのです。また、失敗した演奏を聞かせたくない場合にもとても有効な手段といえます。
★★調律の種類★★
1.スタンダード調律(&繋ぎ)
メロディ | l64c&c&c&c&c&c&c&c&c&c&c&c&c&c&c&c& c&c&c&c&c&c&c&c&c&c&c&c&c&c&c&c& c&c&c&c&c&c&c&c&c&c&c&c&c&c&c&cr4 | 100文字 |
和音1 | r1 ※任意でf2.r4にしてもよい | 2文字 |
和音2 | r1 ※任意でc2.r4にしてもよい | 2文字 |
この方法は一般的によく知られている調律です。全ての楽器と相性がいいですが、文字数をそれなりに食ってしまいます。1小節の内3拍(=付点2分音符)を調律として使用し、残り1拍(4分音符)を休符として曲までの間隔を空けます。和音は全休符にしておきます。
2.スタンダード調律(&なし)
メロディ | l64cccccccccccccccccccccccccc ccccccccccccccccccccccr4 | 53文字 |
和音1 | r1 | 2文字 |
和音2 | r1 | 2文字 |
この方法は一般的によく知られている調律です。調律が連打音となるため音が聞き取りづらく管楽器には不向きな調律です。文字数が1.スタンダード調律(&繋ぎ)に比べ約半分に抑えられるところが利点です。その他は、1.スタンダード調律(&繋ぎ)と同様です。
3.和音調律
メロディ | l64c&c&c&c&c&c&c&c&c&c&c&c&c&c&c&c | 34文字 |
和音1 | l64f&f&f&f&f&f&f&f&f&f&f&f&f&f&f&f | 34文字 |
和音2 | l64a&a&a&a&a&a&a&a&a&a&a&a&a&a&a&a | 34文字 |
調律をメロディと和音1、和音2に分散させた調律です。調律を短くしたい時や文字数が全体的にきつきつの時に使用します。それぞれの長さを調整して任意に分配することも可能です。全部で48音以上あれば問題ありません。それぞれのパートで、1拍(4分音符)なので任意に長さを調整する時は休符を入れる必要があります。他に考えられるパターンは、メロディ:2拍、和音1:1拍と休符1拍、和音2:休符2拍(2分音符)などが考えられます。
4.埋め込み調律
メロディ | l64c&c&c&c&c&c&c&c&c&c&c&c&c&c&c&c d&d&d&d&d&d&d&d&d&d&d&d&d&d&d&d e&e&e&e&e&e&e&e&e&e&e&e&e&e&e&el4fedc ※メロディをl64で分割して&で繋げる ※変換前のMMLは"cdefedc" | およそ100文字 |
和音1 | ※和音1のMMLをそのまま | 0文字 |
和音2 | ※和音2のMMLをそのまま | 0文字 |
※この調律はあくまでメロディの例の元、変換した調律ですのでご自分のMMLに合わせてご使用ください。
メロディの中に調律を埋め込むことで文字数の節約や連奏(複数枚の楽譜を連続して演奏すること)などのために使用される方法です。この調律の場合、すぐに曲に入るため不要な休符がいらず文字数を節約できます。ですが、和音によっては調律を聞き逃しやすかったりするので使用する場合は注意が必要です。
MML一括ダウンロード:マビノギ音楽TipsMML.txt
#この他にも調律の方法があればお知らせください。
★★マビノギの作曲の壁について〜合奏・連奏の手引き〜★★
マビノギで作曲活動を進めるとどうしても超えられない壁が2つ現れます。
1つ目は、作曲スキルで作譜できるMMLの文字数の制限があるということ。
2つ目は、楽譜1枚で3和音までしか構成できないということです。
それを回避するために考え出された方法が、『合奏』と『連奏』です。
以下の項でそれぞれ詳しく説明していきたいと思います。
★★合奏について★★
合奏と言うのは、字のごとく複数人で同時に演奏することです。しかしながら、マビノギではシステム上5人までしか一緒に演奏することが出来ません。6人目が演奏すると6人目の演奏が事実上鳴らない仕様になっています。
合奏によって得られる効果は大きく分けて2つあります。
1つ目は、単純に楽譜の枚数を最大5枚まで増やすことができること。
2つ目は、異なる楽器で同時に演奏することが出来ることです。
合奏による利点は恐らく2つ目の方が大きいと思います。それは、マビノギに実装されているそれぞれの楽器の特色、音色を組み合わせて合奏することによって、より奥行きのある重厚な演奏にすることが可能だからです。これはソロ(1楽器3和音)のときと比べてみても段違いの表現力を秘めています。
★★連奏について★★
連奏というのは、一人または複数人で異なる楽譜を用いて決まったタイミングで連続して演奏することで曲を繋げていく方法です。楽譜を用意した分だけ続けて演奏することができるため文字数の制限を間接的に無いものにできます。ただ、マビノギのシステム上は存在しないテクニックであるためプレイヤーの高度なテクニックと集中力が必要になります。ですので、何度も練習して修得するしかありません。
連奏のことをリレー(形式、演奏)などと書かれている場合もあります。
連奏は合奏とは違い基本的には同じ楽器を使います。そうでないと曲のイメージが途中で変わってしまうからです。(それが意図的なら問題ありませんが)ですので、この連奏は合奏と組み合わせて使われることもあります。
以下に、いくつかのパターンを紹介しておきます。
・連奏パターン1 1人で連奏
演奏者A:楽譜1→→楽譜2→→ |
・連奏パターン2 2人で連奏
演奏者A:楽譜1→→ 演奏者B: 楽譜2→→ |
この応用で再度演奏者Aが演奏をつなげていくことも可能です。演奏者Aから演奏者Bに引き継いだ後に演奏者Aは楽譜3を用意してタイミングを見計らって演奏を繋げていきます。
演奏者A:楽譜1→→ 楽譜3→→ 演奏者B: 楽譜2→→ |
・連奏パターン3 2人合奏の連奏
演奏者A:楽譜1→→ 演奏者B:楽譜2→→ 演奏者C: 楽譜3→→ 演奏者D: 楽譜4→→ |
★★合奏のタイミングをとる方法★★
合奏を合わせる方法はいくつかあります。それらを紹介したいと思います。
1.エモーション
エモーションで合わせる方法は、誰か1人の演奏代表者がエモーションを使用し、そのエモーションが消えたのを見て全員が演奏開始をします。これは環境で若干ずれる可能性を秘めています。ですが、合奏人数が2人ぐらいの時には手軽なので利用されることが多いです。
応用としてエモーションの変わりにオープン発言(ふきだし)を使用する場合もあります。
2.メトロノーム
メトロノームで合わせる方法は、演奏者以外にもう一人メトロノーム係をお願いし、タイミングを取るための楽譜(後で記載)を演奏して合わせます。
この方法は3人以上の合奏で効果を発揮します。5人合奏の時も使用可能ですが、遅延などにより音が消える可能性も懸念されています。(Add:Ver.1.2)
具体的にはメトロノームの4拍目の音が鳴った時点で演奏者が演奏スキルを使用し、メトロノームの演奏がシステム上で止まった後に演奏者の演奏が開始となります。それが、遅延によって逆転した場合、ならない音が出てくる可能性があります。ですので、遅延の酷い時はなるべく避けたほうがいいのかもしれません。(Add:Ver.1.2)
また、事前にメトロノーム係を確保していない場合、気軽にメトロノーム係をお願いできる状況で無いと難しい場合もあります。メトロノーム係をお願いする場合は前もってメトロノーム楽譜を用意しておくと比較的スムーズにお願いできます。
3.仕込みメトロノーム(後追い演奏、コンダクター)
仕込みメトロノームとは、演奏者の楽譜の内、演奏代表者の1枚にだけメトロノームのMMLをあらかじめ書いておきます。そして、演奏代表者がまず最初に演奏し、他の合奏者がそのメトロノームを聞いて合奏を合わせるという方法です。
この方法は、様々なMMLのパターンがありますので後でまとめて記載します。それぞれ発案者の名前がついていたりします。
仕込みメトロノームとは言わず、組み込みメトロノーム、後追い(演奏)、コンダクター(=指揮者)などと言ったりする場合もあります。
(※意見求む:この方法の名称について)
これらの方法を用いれば多少の練習や慣れは必要ですが比較的簡単に合奏のタイミングを合わせることが可能です。
ですが、その日のサーバの負荷状況や使用しているPC、ネットワークの状態などによって微妙にタイミングが変わってくるようです。こればかりは、当日微調整して合わせるしかありません。つまり、日々の練習や経験が重要になってくるということかも知れません。
4.合奏アクション(Add:Ver.1.3)
合奏アクションは、2007/04/26(Thu)のアップデートで実装した新アクションです。
このアクションを利用することにより、演奏タイミングを(ほぼ)同一にすることが可能です。(※多少のタイムラグが生じることはありますが、合奏アクションを使用しない場合より格段にずれは少なくなります。)
この合奏アクションの取得には条件があります。
条件:『楽器演奏スキルがC以上 かつ 音楽知識ランクがC以上』
この条件が整っているキャラに対してクエストが送られてきます。
クエストの内容は、イメンマハ広場にいるネイルに話しかけるというものです。
クエストを完了した時点で合奏アクションが追加され使用できるようになります。(Add:Ver.1.3)
使用方法は、まず、合奏パーティーを作成します。
パーティーの作成時に、パーティーの種類に合奏という項目があります。この項目を選択して合奏パーティーを作成します。
次に、そのパーティーに合奏アクションを持った人に参加してもらいます。弾きたい合奏曲の必要な人数参加してもらうことになります。(※合奏に参加しないキャラクターでもパーティーに参加することは可能です。)
その後、合奏パーティーのリーダー以外が合奏アクションを使用します。このとき、合奏パーティーに入っているメンバーは他のメンバーの合奏アクション使用状況が確認できます。合奏に必要なメンバー全員の合奏アクション使用が確認できたら、リーダーが合奏アクションを使用します。すると、合奏アクションを使用中のほかのメンバーが一斉に演奏を始めます。
合奏アクションでも演奏成功率は個々が通常演奏と変わらないので通常調律を入れてすべての調律が成功していたら合奏成功です。(Add:Ver.1.3)
★★演奏する人数と相性のよい合奏方法★★
合奏の合わせやすさと手軽さを判断基準としてそれぞれの合奏方法に順位をつけてみました。
なお、この内容は合奏アクションを使用しない場合です。合奏アクションが使用できる場合は合奏アクションがもっとも有効な合奏方法です。(Add:Ver.1.3)
人数 | 合わせやすさと手軽さ |
---|---|
ソロ(1人) | 任意のタイミングで開始すればOK |
2人合奏 | エモーション >> 仕込みメトロノーム > メトロノーム |
3人合奏 | メトロノーム > 仕込みメトロノーム > エモーション |
4人合奏 | メトロノーム > 仕込みメトロノーム > エモーション |
5人合奏 | 仕込みメトロノーム > メトロノーム >> エモーション(Modify:Ver.1.2) |
2人の時はメトロの必要が無いエモーションが最もお手軽で簡単です。ただし、中上級者の場合、仕込みメトロノームを用いるのが良いです。それは、合奏のお手伝いをお願いする場合に誰とでもすぐに合奏できるためです。お手伝いの方に先行してもらいMML製作者がタイミングをみて後追いすれば、比較的簡単にあわせることが出来るためです。
3人以上になったときエモーションであわせるのは難しくなります。そのため、メトロノームを用いるのが一般的です。ですが、仕込みメトロノームは慣れていないと逆に手間がかかるので3,4人の段階では慣れていない限り通常のメトロノームのほうがいいでしょう。
5人の場合、エモーションであわせるのは非常に困難ですので、やはり仕込みメトロノームを用いるのがよいでしょう。(Add:Ver.1.2)
合奏人数ごとに特徴を書いてみましたが、一人で複数キャラクターを操作する場合はこの限りではありません。また、これはあくまで僕が経験などから独自に判断したものですので、参考までにしていただければと思います。
★★メトロノームの種類★★
いくつかあるメトロノームの種類を紹介したいと思います。
なお、メトロノームは合奏アクションを使用する場合不要となります。(Add:Ver.1.3)
基本のメトロノームは1つですが、合奏に用いる仕込みメトロノームはそれぞれ開発者の名前が付けられており、どれも特徴をもっています。
また、以下のメトロノームの内、テンポ指定がしてあるものについて、あくまで環境により個人差がありますのでテンポの値を最適に変更したほうが良い場合もあります。t100についてはあくまで一例としてお考えください。ご自分の最適のテンポを見つけてそれに置き換えてメトロノームを作成することをお奨めします。
さらに、文字数に厳しい時などはt100をt99にすると1文字削減できます。t100とt99では感覚的にはほぼ同じなので文字数に困った時は試してみるといいかもしれません。
1.メトロノーム
メロディ | t100v15aaa>a |
使用方法・解説
1枚の楽譜スクロールのメロディに上記MMLを記入し楽譜を作成してください。
4拍目の音(1オクターブ高いラ)に合わせて演奏者が楽器演奏スキルを使用します。
和音はなしで構いません。
※テンポはt100でも書かなくても(デフォルト=t120)構いません。合わせやすいテンポでどうぞ。
2.パステル式(仕込みメトロノーム)
演奏代表者 | |
メロディ | t100aaaa |
和音1 | r1 |
和音2 | r1 |
使用方法・解説
演奏代表者のみ最初の1小節にメトロとして4分音符を4つ入れてあります。和音には1小節分の休符を入れてあります。
その後に続いて、任意の調律を入れます。
他の演奏者の楽譜は調律で始まるようにしておきます。
演奏代表者が最初に演奏を開始し、4音目と同時に他の演奏者が楽器演奏スキルを使用します。うまくいけば次の任意に入れた調律で演奏が合います。
この方式は、どんな楽譜でも簡単に加工できるためお手軽です。ただし、演奏代表者が調律失敗すると時間が余計に掛かってしまいます。
また、テンポの変更が入っているのでメロディ以外では使用できません。テンポの変更がメロディ以外であると曲の長さを正しく認識しない不具合があるためです。
※参考にしたサイトではテンポはt114になっていましたが、ボタンを押してから約0.6秒の理論から行けばt100のほうが良いのでt100で記載しておきました。
3.Napier式(仕込みメトロノーム+調律付き)
演奏代表者(1人目) | |
メロディ | l64f&f&f&f&f&f&f&f&f&f&f&f&f&f&f&f& f&f&f&f&f&f&f&f&f&f&f&f&f&f&f&f&f&f&f&f&fl4f32.&f.fffr |
和音1 | r1r1 |
和音2 | r1r1 |
演奏者(2人目以降) | |
メロディ | l64f&f&f&f&f&f&f&f&f&f&f&f&f&f&f&f f&f&f&f&f&f&f&f&f&f&f&f&f&f&f&f f&f&f&f&f&f&f&f&f&f&f&f&f&f&f&fl4r |
和音1 | r1 |
和音2 | r1 |
使用方法・解説
演奏代表者の1小節目に調律と他の演奏者が楽器演奏スキルを使用するタイミングを盛り込んであります。2小節目は他の演奏者とタイミングがあっているか確認するために4分音符が3つと4分休符が1つあります。和音は全休符2つ(2小節分の休符)が入っています。
他の演奏者の1小節目に調律と演奏代表者を含めた他の演奏者とタイミングが合っているか確認するために、4分音符が3つと4分休符が1つあります。和音は全休符(1小節分の休符)が入っています。
演奏代表者が最初に演奏を開始し、演奏代表者の2音目で他の演奏者が演奏開始する。
うまくいけば演奏代表者の2小節目で4分音符3つと他の演奏者の1小節目4分音符3つのタイミングが合います。
調律は、演奏代表者と他の演奏者ともに1小節目に組み込まれているが、演奏代表者の調律音数は42音と不安が残ります。他の演奏者は48音なので問題ないでしょう。
この方式の利点は、テンポがデフォルトのt120で開始できるため文字数の節約になりますし、テンポの変更が無いのでメロディ以外にも入れられる点が上げられます。
4.太陽式(仕込みメトロノーム+調律付き)
演奏代表者(1人目) | |
メロディ | t100l64a&a&a&a&a&a&a&a&a&a&a&a&a&a&a&a a&a&a&a&a&a&a&a&a&a&a&a&a&a&a&al4aaaaaaa1v0a1 |
和音1 | l1rrrr |
和音2 | l1rrrr |
演奏者(2人目) | |
メロディ | t100ffffl32f&f&f&f&f&f&f&f&f&f&f&f&f&f&f&f& f&f&f&f&f&f&f&f&f&f&f&f&f&f&f&fv0f |
和音1 | l1rrr |
和音2 | l1rrr |
演奏者(3人目) | |
メロディ | t100ccccl32c&c&c&c&c&c&c&c&c&c&c&c&c&c&c&c& c&c&c&c&c&c&c&c&c&c&c&c&c&c&c&cv0c1 |
和音1 | l1rrr |
和音2 | l1rrr |
使用方法・解説
演奏代表者は、1小節目に調律を含めた4分音符4つをt100にて演奏します。調律が失敗していれば再度演奏します。4拍目で他の演奏者が楽器演奏スキルを使用します。2小節目はタイミング確認用に4分音符4つがあります。3小節目に他の演奏者の調律が入るのでその間全音符を鳴らしています。4小節目にテンポ変更を考慮に入れたv0で全音符が入っています。和音は、4小節分の全休符が入っています。
他の演奏者は1小節目に4分音符4つをt100にて演奏します。演奏代表者を含めた他の演奏者とタイミングがあっているかを確認します。2小節目には調律を含めた4分音符4つを演奏します。他の演奏者の調律が成功しているかを確認します。3小節目には演奏代表者と同じ、テンポ変更を考慮に入れたv0で全音符が入っています。和音は、3小節分の全休符が入っています。
曲は、それらのメトロと調律の後にMMLを書いていきます。
演奏代表者は1小節早く弾き始めることになります。
2人目と3人目は単純に音程が違うだけです。4人以上でこの方法を使う場合は、2人目と3人目の調律の前に"<"や">"でオクターブを変えてやるだけで4,5人目用として使えます。
演奏代表者の2小節目と他の演奏者の1小節目の音のタイミングが合っていて全ての調律が成功していれば合奏は成功です。
"t100"になっているのはスキル発動から演奏が開始されるまでの時間が約0.6秒という結果が実験によって出ており"t100"の時に1拍の長さが約0.6秒なのでこのような指定がしてあります。
演奏代表者は1小節目最初の2拍が調律になっていて後の2拍が4分音符です。2小節目は通常の4分音符4つです。3小節目は全音符です。
他の演奏者の1小節目は通常の4分音符4つです。2小節目の最初の2拍が調律になっていて後の2拍が4分音符です。
全ての演奏者のメロディの最後に"v0a1"などとあるのは、休符の後にテンポを変更すると演奏タイミングがずれてしまう不具合を回避するためです。実質鳴らない全音符を配置しています。
調律用の音の数が演奏代表者で39音。他の演奏者が36音と少ないので不安が残ります。
パステル式と同様に、テンポの変更が入っているのでメロディ以外では使用できません。テンポの変更がメロディ以外であると曲の長さを正しく認識しない不具合があるためです。
もっと詳しい説明は、太陽さんのBlog参照
5.太陽式改(仕込みメトロノーム+調律付き):ぽえってぃ
演奏代表者(1人目) | |
メロディ | t100l64a&a&a&a&a&a&a&a&a&a&a&a&a&a&a&a a&a&a&a&a&a&a&a&a&a&a&a&a&a&a&a a&a&a&a&a&a&a&a&a&a&a&a&a&a&a&al4aaaaav0a1 |
和音1 | l1rrr |
和音2 | l1rrr |
演奏者(2人目) | |
メロディ | t100l64f&f&f&f&f&f&f&f&f&f&f&f&f&f&f&f f&f&f&f&f&f&f&f&f&f&f&f&f&f&f&f f&f&f&f&f&f&f&f&f&f&f&f&f&f&f&fl4fv0f |
和音1 | l1rr |
和音2 | l1rr |
演奏者(3人目) | |
メロディ | t100l64c&c&c&c&c&c&c&c&c&c&c&c&c&c&c&c c&c&c&c&c&c&c&c&c&c&c&c&c&c&c&c c&c&c&c&c&c&c&c&c&c&c&c&c&c&c&cl4cv0c1 |
和音1 | l1rr |
和音2 | l1rr |
使用方法・解説
演奏代表者は、1小節目に調律を含めた4分音符4つをt100にて演奏します。調律が失敗していれば再度演奏します。4拍目で他の演奏者が楽器演奏スキルを使用します。2小節目はタイミング確認用に4分音符4つがあります。3小節目にテンポ変更を考慮に入れたv0で全音符が入っています。和音は、3小節分の全休符が入っています。
他の演奏者は1小節目に調律を含めた4分音符4つをt100にて演奏します。演奏代表者を含めた他の演奏者とタイミングがあっているか、また調律が成功しているかを確認します。2小節目には演奏代表者と同じ、テンポ変更を考慮に入れたv0で全音符が入っています。和音は、2小節分の全休符が入っています。
曲は、それらのメトロと調律の後にMMLを書いていきます。
演奏代表者は1小節早く弾き始めることになります。
2人目と3人目は単純に音程が違うだけです。4人以上でこの方法を使う場合は、2人目と3人目の調律の前に"<"や">"でオクターブを変えてやるだけで4,5人目用として使えます。
演奏代表者の2小節目と他の演奏者の1小節目の音のタイミングが合っていて全ての調律が成功していれば合奏は成功です。
"t100"になっているのはスキル発動から演奏が開始されるまでの時間が約0.6秒という結果が実験によって出ており"t100"の時に1拍の長さが約0.6秒なのでこのような指定がしてあります。
演奏代表者は1小節目最初の3拍が調律になっていて4拍目が4分音符です。2小節目は通常の4分音符4つです。
他の演奏者は1小節目最初の3拍が調律になっていて4拍目が4分音符です。
全ての演奏者のメロディの最後に"v0a1"などとあるのは、休符の後にテンポを変更すると演奏タイミングがずれてしまう不具合を回避するためです。実質鳴らない全音符を配置しています。
太陽式と比べて確認にかかる時間が1小節少なくなっています。調律も48音以上使用しているので調律が成功していれば確実に成功すると思います。
パステル式と同様に、テンポの変更が入っているのでメロディ以外では使用できません。テンポの変更がメロディ以外であると曲の長さを正しく認識しない不具合があるためです。
6.おとまびっ式(メロディ仕込みメトロノーム+調律付き)
演奏代表者(1人目) | |
メロディ | T99l64 a&a&a&a&a&a&a&a&a&a&a&a&a&a&a&a f&f&f&f&f&f&f&f&f&f&f&f&f&f&f&f g&g&g&g&g&g&g&g&g&g&g&g&g&g&g&g l4ccgafV1c1 |
和音1 | r1r1r1 |
和音2 | r1r1r1 |
演奏者(2人目以降) | |
メロディ | T99l64 c&c&c&c&c&c&c&c&c&c&c&c&c&c&c&c g&g&g&g&g&g&g&g&g&g&g&g&g&g&g&g a&a&a&a&a&a&a&a&a&a&a&a&a&a&a&a f4V1c1 |
和音1 | r1r1 |
和音2 | r1r1 |
使用方法・解説
この方式は、太陽式改にチャイムのメロディを付けたものです。
演奏代表者は、1小節目に調律を含めた4分音符4つをt99にて演奏します。調律が失敗していれば再度演奏します。4拍目で他の演奏者が楽器演奏スキルを使用します。2小節目はタイミング確認用に4分音符4つがあります。3小節目にテンポ変更を考慮に入れたv0で全音符が入っています。和音は、3小節分の全休符が入っています。
他の演奏者は1小節目に調律を含めた4分音符4つをt99にて演奏します。演奏代表者を含めた他の演奏者とタイミングがあっているか、また調律が成功しているかを確認します。2小節目には演奏代表者と同じ、テンポ変更を考慮に入れたv0で全音符が入っています。和音は、2小節分の全休符が入っています。
曲は、それらのメトロと調律の後にMMLを書いていきます。
演奏代表者は1小節早く弾き始めることになります。
他の演奏者はチャイムの後半1小節分の音が鳴り、演奏代表者と全く同じメロディで重なります。
演奏代表者の2小節目と他の演奏者の1小節目の音のタイミングが合っていて全ての調律が成功していれば合奏は成功です。
"t99"になっているのはスキル発動から演奏が開始されるまでの時間が約0.6秒という結果が実験によって出ており"t100"の時に1拍の長さが約0.6秒なのですが、"t99"とほとんど代わりがない上、"t100"より1文字削減できることからこのような指定がしてあります。
演奏代表者は1小節目最初の3拍が調律になっていて4拍目が4分音符です。2小節目は通常の4分音符4つです。
他の演奏者は1小節目最初の3拍が調律になっていて4拍目が4分音符です。
全ての演奏者のメロディの最後に"v0a1"などとあるのは、休符の後にテンポを変更すると演奏タイミングがずれてしまう不具合を回避するためです。実質鳴らない全音符を配置しています。
太陽式改と比べて調律がメロディになっているため弾きなおしによる観客の不満の軽減を図っています。
パステル式と同様に、テンポの変更が入っているのでメロディ以外では使用できません。テンポの変更がメロディ以外であると曲の長さを正しく認識しない不具合があるためです。
7.おとまびっ式改(メロディ仕込みメトロノーム+調律付き):ぽえってぃ
演奏代表者(1人目) | |
メロディ | T99l64 c&c&c&c&c&c&c&c&c&c&c&c&c&c&c&c d&d&d&d&d&d&d&d&d&d&d&d&d&d&d&d d&d&d&d&d&d&d&d&d&d&d&d&d&d&d&d l4ddcdcV1c1 |
和音1 | r1r1r1 |
和音2 | r1r1r1 |
演奏者(2人目以降) | |
メロディ | T99l64 d&d&d&d&d&d&d&d&d&d&d&d&d&d&d&d c&c&c&c&c&c&c&c&c&c&c&c&c&c&c&c d&d&d&d&d&d&d&d&d&d&d&d&d&d&d&d c4V1c1 |
和音1 | r1r1 |
和音2 | r1r1 |
使用方法・解説
この方式は、おとまびっ式のメロディを変えただけのものです。メロディは、発声練習の『あえいうえおあお』でお馴染みのメロディになっています。
それ以外は、おとまびっ式と同じなので使用方法・解説は割愛させて頂きます。
MML一括ダウンロード:マビノギ音楽TipsMML.txt
#この他にも合奏の方法があればお知らせください。
参考URL
・Mabinogi Music Community(MMC Wiki*):http://wikiwiki.jp/mabimusic/・Curelessさんのサイト(にじ。):http://cure.chu.jp/
・調律・合奏についてのページ:http://cure.chu.jp/mml/gassou.html
・太陽さんのブログ(さいたまマビノギアリーナ):http://arena.seesaa.net/
・太陽式 調律(三人合奏用):http://arena.seesaa.net/article/18367957.html
・おとまびっのサイト(おとまびっ@Wiki):http://www6.atwiki.jp/otomabi/
・おとまびっ@Wiki 作曲演奏関連 > コンダクタ:http://www6.atwiki.jp/otomabi/pages/53.html
・ねおさんのサイト(マビノギさうんだぁ):http://mabisounder.jugem.jp/
・マビノギ作曲テクニックまとめ:http://mabisounder.jugem.jp/?eid=155
更新履歴
2006/10/31(Tue) Ver.1.0 新規作成
2006/11/01(Wed) Ver.1.1 誤記訂正、メトロノームの種類におとまびっ式、おとまびっ式改追加
2006/11/20(Mon) Ver.1.2 5人合奏の時でもメトロノームは使用可能である旨を訂正
2007/04/30(Mon) Ver.1.3 合奏アクション実装に伴う追記。リンク追加